Pride of a kingdom
「最強?」
「そんなの、神龍寺に決まってるじゃんか。」
周囲からそんな会話が
聞こえてくるようになったのは
いつの頃からだっただろうか。
最強世代と言われた3年生が抜け
いつしか王城ホワイトナイツの
評価は 「最強」 から
「強い」 チームに成り下がっていた。
自然、厳しくなる練習。
次々と辞めていく部員達。
幾度となく心は打ち崩されていく。
「バハハハハッ!」
そんな高見の想いを打ち破るかのように
大田原の豪快な笑い声が聞こえる。
(相変わらず何も考えてないな…。)
そう思いながらも不思議と笑顔が込み上げてくる。
辞めると思っていた桜庭も戻ってきた。
隣に立つ進は何も言わず
高見の肩を軽く叩く。
心なしか微笑んでいるようだ。
(…ったく、キャプテンの俺がこんなんでどうするよ。)
(しっかりしろ。)
「さぁ、ランニング始めるぞっ!」
「………。」
懇願するような目でこっちを一瞥しながらも
メンバーは先頭を走る 進 を追い始める。
「監督…今年は優勝しますよ。」
想いは同じ方向へ向いている。
そう確信した高見は
庄司に一言だけ告げ 走り始めた。
失った 「最強」 の称号を
今、ここにいるメンバーで取り戻す為に。
王城ホワイトナイツ。
彼らが王国の誇りを失うことは 無い。
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